7月20日 関東大会当日

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「お待たせしました。臨時特急、西武球場前行き発車いたします。」 高校生達を乗せた電車は戦いの舞台「西武ドーム」に向かって動きだした。 先程の女子高生達は我々が陣取った席の後ろに陣取ったので、何かの縁だと思い自己紹介をすることにした。 「じゃあ、言いだしっぺということで俺から。白鳳学園江戸川高校3年谷口正博です。この二人、麻生と桐島がチームメイトです。」 「麻生優子です。」 「桐島麗子です。」 「同じく、白鳳学園江戸川高校3年麻生春奈です。私は、後輩のこの二人をメンバーにして参加します。」 「2年の、月岡留菜です。」 「同じく、鬼塚智恵です。」 今度はそちら側の紹介。 「じゃあ、私から…。」 優子が興味を持っためがねの巨乳さんから。 「埼玉県にあります陵桜学園3年生。高良みゆきです。私はこちらにいます泉さんのチームで参加することになっています。」 そういってロン毛の少女を指し示す。 「じゃあ、私だね。私泉こなた。同じく3年生。もう一人のメンバーが。」 「あ、私…。柊つかさです…。」 リボンの少女がおずおずと自己紹介する。 「じゃあ、私のチームね。おなじ陵桜学園3年、柊かがみ。さっき自己紹介したつかさの双子の姉よ。」 俺は、麻生姉妹と柊姉妹を交互に見る。 「谷口君…?」 優子が何か怒っている感じで聞きなおす。 「あ、いや…、別に…。」 「柊のチームメイトの日下部みさおDA。」 「同じく、チームメイトの峰岸あやのです。」 柊さんのチームの紹介も終わって現状であることに気がついた…。 (あれ?今の俺って、ハーレム状態?) そう思うと、ちょっと恥ずかしくなって、外を眺めた。丁度どこかの駅を通過しているみたいだった。 そして、かすかに読み取れた文字は…。 『所沢』 終点の西武球場前まであとわずか。 そこに、車内放送が流れた。 「お待たせしました。まもなく終点の西武球場前です。高校生クイズに参加される皆さんのご健闘をお祈りいたします。全国大会目指してがんばってください。」 車掌さんからのサプライズに騒ぐ車内、ボルテージは最高潮に達したところで電車は西武球場前駅のホームにすべりこんだ。
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