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「お待たせしました。臨時特急、西武球場前行き発車いたします。」
高校生達を乗せた電車は戦いの舞台「西武ドーム」に向かって動きだした。
先程の女子高生達は我々が陣取った席の後ろに陣取ったので、何かの縁だと思い自己紹介をすることにした。
「じゃあ、言いだしっぺということで俺から。白鳳学園江戸川高校3年谷口正博です。この二人、麻生と桐島がチームメイトです。」
「麻生優子です。」
「桐島麗子です。」
「同じく、白鳳学園江戸川高校3年麻生春奈です。私は、後輩のこの二人をメンバーにして参加します。」
「2年の、月岡留菜です。」
「同じく、鬼塚智恵です。」
今度はそちら側の紹介。
「じゃあ、私から…。」
優子が興味を持っためがねの巨乳さんから。
「埼玉県にあります陵桜学園3年生。高良みゆきです。私はこちらにいます泉さんのチームで参加することになっています。」
そういってロン毛の少女を指し示す。
「じゃあ、私だね。私泉こなた。同じく3年生。もう一人のメンバーが。」
「あ、私…。柊つかさです…。」
リボンの少女がおずおずと自己紹介する。
「じゃあ、私のチームね。おなじ陵桜学園3年、柊かがみ。さっき自己紹介したつかさの双子の姉よ。」
俺は、麻生姉妹と柊姉妹を交互に見る。
「谷口君…?」
優子が何か怒っている感じで聞きなおす。
「あ、いや…、別に…。」
「柊のチームメイトの日下部みさおDA。」
「同じく、チームメイトの峰岸あやのです。」
柊さんのチームの紹介も終わって現状であることに気がついた…。
(あれ?今の俺って、ハーレム状態?)
そう思うと、ちょっと恥ずかしくなって、外を眺めた。丁度どこかの駅を通過しているみたいだった。
そして、かすかに読み取れた文字は…。
『所沢』
終点の西武球場前まであとわずか。
そこに、車内放送が流れた。
「お待たせしました。まもなく終点の西武球場前です。高校生クイズに参加される皆さんのご健闘をお祈りいたします。全国大会目指してがんばってください。」
車掌さんからのサプライズに騒ぐ車内、ボルテージは最高潮に達したところで電車は西武球場前駅のホームにすべりこんだ。
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