5月中旬 白鳳学園江戸川高校

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 「今年も出るつもり?」  麻生が聞く。  「当然。」  俺は答えた。  「そこで…。」  麻生に話しかけると、彼女の顔色が変わったように見えた。  「まさか…?」  「今年も一緒に出てくれないか?」  彼女は仕方がないといった感じで答えた。  「OK。後の一人は誰にするの?」  「後の一人は…。ほら来た、三人目。」  その時、噂の三人目が声をかけた。  「谷口くん、ユーコ、オハヨー。」  「おはよう、桐島。」  「レーコ、オハヨ。」  俺たちに声をかけたのは、桐島麗子(キリシマレイコ)。彼女は、中学3年からの付き合い。俺の言った後の三人目とは彼女のことだ。
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