5月中旬 白鳳学園江戸川高校

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 「ねぇ、三人目って、何のこと?」  桐島が聞いた。  「ホラ、これ。」  優子がポスターを指差した。  麗子は、それをみてうなづいた。  「今年も出るつもりなんだ…。」  どうも、乗り気ではないようだ。  「桐島さん。今年はお出になられない?」  不安になった俺は彼女に聞いた。  「誰が出ないと言ったの。当然、今年も出るわよ。谷口くん、今年もよろしく。」  これでチームメイトが決まった。  「絶対、今年こそ全国大会に出るよ!」  意外と優子が仕切った。  とにかく、これで参加の最低条件を満たしたわけだ。
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