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キーンコーンカーンコーン。
「みさと様。おはようございます。」
「おはよう。美希」
彼女はクラスメイトの[美希]。清楚でおしとやかでお嬢様らしい女の子なの。
「あのーみさと様…。少し申し上げにくいことなのですが、今校門のところにすっごく怖そうな方達がいて…。なぜか、みさと様を探しておられるようでしたわ。色々な方達に声をかけながら
「[西園寺みさと]はどこにいる!ここに連れてこい!」
って…。
「美希。声まで真似なくてもいいのよ…」
「それにしても誰かしら。私を探しているなんて…」
「そうですわね。みさと様は確かにお美しくてお綺麗でおモテになられますけど、あのような方達にはもったいないですわ!」
「ははは…。美希ありがとう。」
そういうことじゃないんだけどね…。
まぁそれが美希の可愛いところでもあるんだけど…。
それにしても誰だろう…?
考えていると、突然クラスメイトの女の子達が目をキラキラさせながら私達の側にやってきた。
『みさと様!!』
「な、なぁに?」
『いつの間に、あの方達とお知り合いになられましたの!?』
「あの方達?」
『今、校門のところにとってもイケメンの方達がみさと様のことを探していらしたので、てっきりお知り合いなのかと…』
『ちがうんですか…?』
「それって…。美希の言っていた…?」
「はい。そうですわ!」
「私、ちょっと行ってくる!」
「えっ、みさと様ー。」
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