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物語は終盤を迎える。
処刑の時間は午後三時を決められた。
牢屋にいれられた王女。
彼女が何を思っているのか、小さく笑みを浮かべたことは誰も知らない。
ついにその時はやってくる。
処刑上に集まる人々の前に王女は現れた。
これから処刑されるというのに、その顔に恐れも悲しみも浮かんでいない。
いつもの通りの可憐な笑みが浮かんでいた。
ギロチン台に王女の首が固定される。
教会の鐘が三時を告げ始めた。
集まった民衆などにも目もくれず、彼女は一点を見て静かにほほ笑み
「あら、おやつの時間だわ」
いつもの口癖と共に首が落とされた。
こうして黄の国の革命は終わった。
のちの人々はこう語る。
彼女はまさに、悪ノ娘だったと。
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