悪ノ娘1

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 物語は終盤を迎える。  処刑の時間は午後三時を決められた。  牢屋にいれられた王女。  彼女が何を思っているのか、小さく笑みを浮かべたことは誰も知らない。  ついにその時はやってくる。  処刑上に集まる人々の前に王女は現れた。  これから処刑されるというのに、その顔に恐れも悲しみも浮かんでいない。  いつもの通りの可憐な笑みが浮かんでいた。  ギロチン台に王女の首が固定される。  教会の鐘が三時を告げ始めた。  集まった民衆などにも目もくれず、彼女は一点を見て静かにほほ笑み 「あら、おやつの時間だわ」  いつもの口癖と共に首が落とされた。  こうして黄の国の革命は終わった。  のちの人々はこう語る。  彼女はまさに、悪ノ娘だったと。
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