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私の父方の祖父は、私が中学生の時に他界した。
一番好きな親族だったため、今でも実は信じられないくらいだ。
その祖父の葬式に参加した時、父の姉――つまり私の叔母が、感慨深げにポツリと溢した。
「実はね、おじいちゃん、最期に私のとこに挨拶に来たのよ」
その叔母は、私が知りうる限り一番親族内で霊感なるものが強い。
伯母曰く、叔母の娘(つまりは私の従姉)の隣に、チョコンと正座している祖父の姿がハッキリ見えたのだと言う。
「お辞儀して消えちゃったけどね」
それは丁度、祖父が他界した時間だった。
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