徒然なるままにその日暮らし§怪？

忘れないで

　しばらくして、私が水まんじゅうを食べたいと溢したのを聞いていた母が、近所のスーパーで見つけたからと水まんじゅうを買ってきてくれた。
　それは２個パックだったため、私と母とで１個ずつ食べたのだが、１口食べて母が「甘いね」と苦笑した。

　私には、全然甘くなかった。

　正直に言えば、私は母以上に甘いものが苦手だ。なのに、まるで甘くない。と言うか、味がしない。
　それが、始まりだった。
　ケーキにおはぎにイカそーめんにと、定期的に何かが無性に食べたくなる。
　それを食べるまでは、頭の中からそのことが離れない。
　だけど、食べると味がしない。
　その現状が起き始めてから数年経つが、いまだになくならない。
　途中で気付いたのは、食べたいものがあった時には、同じものを２個買うと良いと言うことだ。
　１つは祖父の仏前に、
　１つは私が自分で食べる用に。
　そうすると、キチンと味がして美味しく食べることが出来る。

　ちなみに、先日はイカそーめんだった。
　金欠の時には少しだけ勘弁して欲しいと思ってしまう。