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白く霞んだ月を覗くたび 硝子に暈ける面差に飽くたびに 遠く遥かな憶い出が過る 淡く優しい景色が甦る
ゆらり揺れる 桜の花弁 ひらりひらり 舞い降り 心にひろがる水面に 落ちては翻える 二度とは戻れえぬ日々よ
数えきれない季節に流され 何れ程灯りを失っても消えない 仄かに浮かぶあの頃の記憶が 幽かな鈴の音色が聴こえる
ゆらり揺れる 桜の花弁 ひらりひらり 舞い降り 心にひろがる水面に 落ちては翻える 二度とは戻れえぬ日々よ
大きな背中待ち侘びて泣いてた 小さな影法師には もう逢えない
春の薫り 野に咲く徒花 雪を解かす木漏れ陽よ 貴方を待ち侘びた時を 想えば切なくて
ゆらり揺れる 桜の花弁 ひらりひらり 舞い降り 心にひろがる水面に 落ちては翻える 二度とは戻れえぬ日々よ
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