夕方

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俺はいつもの会社の帰り道を歩いていた。 午前は会社の上司に怒鳴られ、自分のミスを後悔しながらも歩いていた。 道路の斜め下を見ながら歩いている時、前を見ると、道脇の木に少しだけ隠れた真っ赤な夕日が見えた。 やはりこういう綺麗なものを見ると、この後悔も少しは和らぐ・・・だが俺はこの夕日を見るとあの時の餓鬼臭い自分を思いだす・・・・・・ 俺はあの思い出の家の近にある公園に向かって、「夕日が沈む前に着きたい」と思い急いで走った。 あの公園に着き、スーツの下のYシャツの背中は少し汗で濡れていた、俺はこの額の汗を拭こうと、ベンチに座り汗をハンカチで拭いていた時・・・・
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