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「比呂さん?」
その懐かしいあの声に俺は前を見た・・・
「冬美・・・」
「久しぶりね・・・」
「ああ・・・・・そうだな」
彼女が俺の座っているベンチの隣に座ると・・・
「比呂はどうしてここに?」
「ちょっと夕日を見たら思い出してさ・・・・」
「ふ~~ん」 と彼女も少し思い出しながら夕日を見ていた・・・・
「君はどうしてだい?」「私は今から取引相手のお宅に訪問するから、それが公園の近くだっだから・・・ね」俺はどうしても聞いておきたくて・・・・・聞いてしまった・・・
「俺は、あれ以来、君の事は一度も忘れてたことはないんだ、君は俺のこと忘れてたかい?」
「忘れたことはあったわ。」
「どうやって忘れたんだい?」
「私だって無理に忘れた訳じゃないわ・・あれ以来私はあなた以外の人と付き合ってきて・・・そうしたらあなたを忘れて、あなたをアルバムの写真のように思えるようになったの。」
俺は少し暗い声で「そうか・・・・」と言いいながら夕日を見ていた・・・・・
俺はあの沈んで行く夕方を見ながらあの日のことについて思い出していた。
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