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「眠い……。」
適当に制服のブレザーを着こなしあくびをしながら登校する。
少年の名前は日向夏。成績は中頃で運動神経も悪くわないと思う。
簡単に言うと普通の男子高校生だ。
今通っている美翔高校も二年の新学期を迎えたばっかりだ。
遅刻だけは嫌なので眠い感情を押さえつつ登校している殊勝な彼。
彼の家から高校までは徒歩で20分程度、俺は距離的には近いと思うが他の奴らはどう感じるか……。
なんてどうでもいい事を考えながら学校への道を歩く。
すると後方から……。
「お~いっ!夏~!」
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