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そこには少女がうずくまっていました。
顔立ちは美しく色白で、長い黒髪。
歳は17.8位かそれより若く見えます。
しかし彼女は縦縞の囚人服を着ていました。
番号の入れ墨からして、今日この収容所に入所してきたユダヤ人というのは確かです。
彼女は大佐を見て確かに震えている。
「ここで何をしている」
怒鳴るわけでもなく冷たい口調で問いただします。
しかし彼女は怯え震えるだけで、一言も喋りません。
なめられたと思った大佐は腰にあるホルスターからピストルを取り出し、彼女に突きつけました。
「ドイツ語は通じているか?ここで、何を、している、と聞いてるんだ」
「やっ、お願い…撃たないで!いやあぁ!」
彼女は涙目になりながら大佐に命乞いをしてきました。
これは快感だ殺そう。
そう感じて引き金を引こうとした瞬間ふと気づきました。
まてよ。
ここで普通に殺すよりも……。
ここは彼女に情けをかけ信頼させてから、裏切るようにして殺せば…もっと残酷で彼女の泣き叫ぶ姿が見れるんじゃないか?。
………。
やってみるか。
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