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「洋介はほんまなんでも出来る子やなぁ。」
オカンはいつもそうやって俺を褒めた。
だから俺は無理してでも自分でいろんなことをしていた。
オカンの負担を減らすため、そして期待を裏切らないため。
全く苦ではなかった。
父親が昔から俺にはいない。
やけど家に来る男はおる。
それが嫌やって思うことはこの頃はなかった。
ケーキやお菓子、おもちゃを土産に、たまに来てはご機嫌を取る男。
この頃は”ええおじさん”やとしか思ってへんかった。
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