1827人が本棚に入れています
本棚に追加
”ええおじさん”が俺の中で”嫌なおじさん”に変わったのは俺がまだ5歳くらいのときやったと思う。
母親1人、子1人で生活しとった俺。
幼稚園や保育園に行く子らがほとんどやけど、俺は行かんかった。
その理由は金がなかったのか、なんなのか今でもわからない。
近所には歳の離れた子供しかいてへんかったから、よく遊ぶ友達なんていなかった。
俺の中では母親だけが家族やった。
俺の中心やった。
そんな母親にその”ええおじさん”が裸で乗っかっとるのを俺は目撃してしまった。
やけど母親やって嫌がってる雰囲気じゃない。
でも…俺はすごく嫌やった。
母親の上にかぶさるそのおじさんが嫌でしょうがなかった。
異様な光景だとしか思えなかった。
やから俺は…声もかけずにその場から逃げ出した。
最初のコメントを投稿しよう!