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そしてそれからしばらくは、おじさんも、俺のかかせない存在だった母親も拒絶した。
これが俺の第1回目の反抗期やったと思う。
「洋介~、なんで食べへんの。」
母親が作った飯やって食べたくなくなるほど俺は嫌やった。
「お菓子でも食べたんやろ?あとでおじさんが買ってきたケーキ食おうな。」
おじさんの言葉にも俺は反応しなかった。
でもその数ヶ月後、俺らは引っ越すことになった。
そのおじさんの家へ。
毎日家事をしておじさんを待つオカン。
そしておじさんが帰ってくると嬉しそうな顔をするオカン。
それを毎日見る俺。
おじさんにオカンを完璧に盗られたと思っていた。
”ええおじさん”が”嫌なおじさん”へ。
そして”嫌いなおじさん”へと変化していった。
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