3.中学時代

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「あのな、洋介。梢はあんたのこと好きやったんやけど、隼人とも話すようになって隼人も好きになったんやって。隼人やって洋介には言えなかったけどずっと梢のこと好きやったんやで?」 そんなん大体想像ついとった。 「洋介と付き合ってる梢に手出したくらい気持ちが収まりきれんかったんよ、隼人は。」 わかってる。 「いつまでも意地はらんと、そろそろ許して仲良くしてや。みんなピリピリして空気悪いで。」 そんなん百も承知やった。 俺にも、孤立して俺の近くにいない隼人にもみんな気つかって。 「洋介やってほんとは隼人やったら譲れるんやろ、梢を。」 なにも俺は言えなかった。
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