3.中学時代

28/29
前へ
/48ページ
次へ
「洋介、誘ってくれてありがとな。俺、ずっと洋介と話したかった。」 帰り際に隼人が口を開いた。 「なんや、なんの話や。」 「梢の…」 「もうええやろ。その話は時効を迎えました!」 「時効…ハハッ。」 隼人の話を一方的に遮ってみた。 そしてお互いで笑った。 もう梢なんてええ。 俺は梢より隼人を失ったのがつらかった。 隼人は大事なツレ。 今回それが1番わかって勉強になった。 「隼人、俺ん家飯食いくるか?」 「おう、美人なお母さんに久々会いたいわ!」 「人の親美人とか言うなや!気持ち悪いわ!!」 俺らはこの日からやっと前に戻れた。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1826人が本棚に入れています
本棚に追加