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『…知っている。その根拠を教えて下さい』 貴方が誰かは知りません。 悪戯に僕の心を乱すのは止めて欲しい。 誰も居ない空間に湧いた…僕の心の弱さなら、要らない 皆が来るかと疑ってしまった、迷いが魅せる物ならば…貴方は要らない 『証拠?言ったら信じるの?』 まるで挑まれた様に不適な笑みを見せるカゥイは、どことなく愛する人を思い出させる 彼は、幸せに暮らしてる筈なのに。 『えぇ。ただし、言えたらですけどね?』 挑発の様な言葉を吐いたのは、相手の雰囲気に飲まれない為。 相手に自分が弱ってないと知らしめたい為 例え、それが滑稽に見えるほど涙の跡が乾いていないとしても
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