5/15
前へ
/53ページ
次へ
音もしない先も見えない白い世界。 言葉が返ってくる訳じゃないからか…余計な考えばかりが浮かんで消える もしかして…僕だけがこの場所に? 皆は…此処に来ないんじゃないか…? 怖い考えを振り払いたくて首を振れば…悲しさが襲ってくる 独りは嫌。 皆に何も言わないで逝った罰? そんなもの…そんなものは要らない 必死になればなるだけ余計に誘う悲しさは止まる事を知らない いつから僕は弱くなった? いつから僕は…こんなに弱くなってしまった? その場に座って自分の膝を抱える以外…自分を保つ方法は難しかった 『ト…トッキ』 唯一無二の恋人の名前を呼ぶ事だけが、僕の癒やしだった
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

257人が本棚に入れています
本棚に追加