*完璧な仮面*

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中森先輩は高等部の生徒会に入っている。 そして私はずっと中森先輩を見ていた。 「はい、美香ちゃんにはこれでしょ。」 中森先輩はニコッと笑うと自分のぶんのジュースともう1本を買っていた。 「あの…ありがとうございます。」 私は顔がどんどん熱くなっていくのをかんじた。 「あ、あの先輩…部活ですか?」 「いや、生徒会だよ。 田中さんがまたやらかして大変そうだから俺も手伝うって言っちゃって、結局休日返上だよ。」 中森先輩は困ったような嬉しそうな表情で笑っていた。
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