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「あれ…」
屋敷の前に一人の少女が倒れていた。
肩を叩くが反応無し。
息をしているから生きているのがわかる。目立った外傷も無し。
季節は冬。
外に一人
少女を出しておくのは忍びないので屋敷に連れて行く事にした。
*
ふわふわ
ふわふわ
揺られている。
温かい、命の温度。
゙アノヒドに無い、温かさ。
…あぁ、
これが、安心感…?
………あれ。
私、ハ、だぁれ………
*
「10代目」
「あ、隼人」
廊下を進んで行けば、
俺の右腕となった獄寺隼人がいた。
隼人は俺の腕の中を見て驚いた。
「10代目…誰スか、そいつ」
あぁ…、と声を漏らし
知らない、と答えれば隼人は声をあげた。
「身元もわからないヤツを屋敷に入れて、10代目が狙われたらどうするんですか!!」
「それで俺が死んでも自業自得。俺の責任だろうな」
「いいえ!俺の責任です!!」
ならそうなった時責任とってね~、と俺は隼人を無視して先へ進んだ。
(待って下さい!!)
(10代目ぇぇぇえ!!)
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