sepia rose

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ソワソワしながらロリ服の店に入る。女友達に買う設定で。大丈夫大丈夫。よし挙動不審じゃない。 いた。あの子だ。 今日もかわええー その小さくて華奢な躯、後ろから思い切り抱き締めて。あばら骨、折っちゃいたい。ペキョッて。 オイラと並んでも、肩までしかない背丈。ふくらはぎまであるリボンをほどいて、ロッキンホースシュー脱がせたら。おそらく肩までいかないんだろな。胸より鎖骨。尻より踝。エロに関しちゃ、早熟なオイラは、筋金入りの筋フェチ。もうエロ本みたいな女の人には、何も感じない。 オイラ、ゴテゴテした派手なカッコの子キライ 彼女にはなるべく、大人しいカッコしてもらいたい。 けど、彼女は別だ。 一緒に手ェ繋いで、歩けたらとか。 考えただけでドキドキ甘い夢が。この胸に広がる無限大∞。 変な妄想しながら彼女を見つめてたら、彼女が段差につまずいて、転びそうになってた。 厚底に不慣れなドジッ娘ぶりに、また萌えちまった。 くそー、かわいい。 こういう時にキザなイケメン紳士なら『大丈夫ですか?』とか声かけるんだろーな。チェッ、キザなイケメンに生まれたかった(泣 そんな勇気、オイラにないよ。ああ今日も見てるだけ。でも幸せ。 結局すぐ出てきてしまった。 笑顔で『ありがとうございましたー』ってあの子の声を、背中に危機ながら。 もうなんか、恋人作りとかどうでもよくなってきた。 甘い夢に浸るだけで、独りでもイイや。 彼女とか面倒クサイ。
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