5816人が本棚に入れています
本棚に追加
/125ページ
それから侑希と蕾紀は一人だったから見付けた時に声を掛けたやら、お前の友人(桜姫らしいな)はどうしたやら色々話し掛けていた。
それに対してにこやかに返している少年、(確か京っだったか?)に心が和むのを感じながら傍観していると俺はある事に気づいた。
……パフェ溶けてないか?
確か俺の記憶違いじゃなければ2人が話掛ける前に至極幸せそうな表情で食べていた気がするんだが……。
一応伝えておいたほうがいいよな?
アイスはもうドロドロで明らか手遅れだが;;
海「なぁ……」
取り敢えず言うだけ言ってみようと声を掛けると京(心の中だけ呼び捨て)はこちらを振り向いた。
海「お前、パフェ溶けてんぞ」
声を掛けてたから二拍分くらいは、何言ってんの?と不思議そうな顔をしていたが、急にハッと何かを思い出した顔になり、パフェがある方へ勢いよく振り向いた。
京「……パフェが……」
この世の終わりのような顔して言うそいつに大袈裟な、と思っうのと同時に、自分がもう少し早く気付けばよかったなととも思った。
唖然としている京に3人で懸命に声を掛けるが、依然として固まったまま動かない。
さて、どうしようか……;;
-海浬side了-
最初のコメントを投稿しよう!