5817人が本棚に入れています
本棚に追加
/125ページ
-第三者side-
京が必死にこちらへ向かって来ている頃、親衛隊会議室は不穏な雰囲気で包まれていた。
その原因の人物は苅磨羽海。
先程京と電話をしていた人物である。
羽「(イライラ)……遅い。」
地を這うような低い声でそう呟いた羽海に、周りの幹部は顔を青ざめさせて怯えている。
<<京さん早く来て下さいー!!(泣)>>
皆の心は一致団結した。
羽「ちょっと、もう20分はたったんだけど。……お仕置きかな?」
<<やっぱり来ないでー!!>>
っと、その時、ドンッガラガッシャーンと言う派手な音と共に扉が勢いよく開かれた。
バーンッ
京「すいません。遅れました!!」
羽「(ギロッ)……遅い。電話してからどんだけたったと……ってその傷何!?しかもよりによって顔!?ちょっと京!!あんた何やってんの!?」
京が来た事で雰囲気は元に戻ったが、京の顔に傷が付いている事に羽海を含め、幹部全員が慌てた。
京「あー……急ぎ過ぎてドアの前で転けましてυ大したことないんで気にしないで下さい。」
そう、実はあの音は京が何かにつまずき、派手に転んだ音だった。
京の顔、腕、足と傷が出来ており、血が流れている。
京が止めたにも関わらず、皆顔を青ざめたまま、もの凄い勢いで救急箱を取りに行った。
-第三者視点終了-
最初のコメントを投稿しよう!