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ずっと前…
俺がまだ小学4年生の頃…
ばーちゃんが言ってたんだ…
「健ちゃん(俺)が生まれたことには意味があるんじゃよ。
それは、この世に生まれた小さい虫から大きい動物まで、
全ての生き物にもあるんじゃ。
その生まれた意味を知ることは、
とても大切なことなんじゃよ。」
「じゃあ!
ばーやん(祖母)が生まれた意味はなに?」
「それは、健ちゃんを大切にいつまでも見守るためだぁ。」
「そうなんだ!
じゃあオイラいつまでもばーやんと一緒に居られるんだね!」
「んだぁ。
ばーやんは健ちゃんの近くにずっと居るよ。」
「やったー!
ずっとばーやんと一緒だぁ!
あれ?
でも…
オイラの今生きている意味ってなんだ?
ん~~~分からない…
ばーやん教えてぇ!」
「ばーやんにもそれは分からない。
でも本当に健ちゃんが守りたいもの。
それが見つかった時に意味を知ることができるはずじゃよ。
だからその時まで待ちんしゃい。」
「う~ん。
分かったよ。
じゃあその時は一番にばーやんに教えてあげるね!」
「楽しみに待っとるよ。」
そして…
ばーやんはそれから10日後に心筋梗塞にて天国のじーやん(祖父)のもとへと旅だった…
76歳だった。
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