1章

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「でもちょっとは大人しくしたら? そんなんだから好きな人もできないのよ」 「もぉ~、うるさいよ舞(マイ)ぃ~」 舞の横やりに反応した舞は通路をはさんでしゃべり始めた。 仲良し2人の会話は目的地に着くまで途切れることはなかったと思う。 舞の横では悠太(ユウタ)が少し迷惑そうな顔をしていた。 「横山君携帯ばっかり見てるけど酔わないの?」 「うん……大丈夫、乗り物は強い方だからさ。八乙女もはしゃぎすぎて酔わないようにな」 俺達4人と比べて大人しく口数の少ない悠太は舞のことを名字で呼んでいた。 悠太の言葉でうるさかったことを自覚した舞は申し訳なさそうに音量を下げた。 だが愛那は相変わらずの声量だった。
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