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葉山先生は説明を終えて、黒板に『本条 薫(ほんじょう かおる)』と名前を書いた。
「明日からこのクラスの担任になる、本条 薫先生です。」
そう言いながら葉山先生が拍手をする。
翔子は私の方を見て、口パクで『女かな？』と言った。
薫って確かに女っぽい名前よね。まぁ…漢字は違うけど馨様は男なんだし、男の可能性もあるけど。
私は首を傾げ、翔子から扉へと目線を移して拍手をした。
―ガラガラ…―
教室に入ってきた彼を見て、思わず目を見開いてしまった。
だって…そこに立っていたのは…
「馨…様？」
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