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―朝。
翔子との電話を切った後も眠れずに漫画を読んでいたせいなのか、体を起こすのがいつもより辛く…重く感じた。
「行くの嫌だなぁ…」
深い溜め息をつき、ベッドからおりる。
時計を見ると、まだ学校に行くには早い時間だった。
「8時前か…どうしよ。」
どうせ今から眠ることなんて出来ないし、家にいてもだらけるだけ。
そう思った私は、制服に着替えて漫画を何冊か鞄の中に入れ、階段を静かに降りた。
私の家は母子家庭だ。
お母さんは看護師をしてて、いつも帰りが遅い。
昨日も遅かったのかリビングの真ん中に置いてあるソファーの上で熟睡していた。
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