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「あ…宿題…」
私は、自分の部屋でぼんやりとつぶやいた。
外はもう、すっかり暗くなっている。
「宿題…どうしよう…」
誰も聞いていないのに、もう一度つぶやいた。
そう、今日は学校から宿題が出ていたのだ。
「『日常の不思議』…か…」
その宿題というのが、『日常の不思議』というもので、日常のものをよく考え、不思議に思った事を書く、というのだ。
しかも、明日にはスピーチをしなくてはならない。
「う~ん…」
机に向かいながら、うんうんうなる。
しかし、まだプリントは白紙だ。
「空…雲…」
ふと、窓から空を見上げる。
「あ…そういえば、どうして雲は水なのに浮いてるんだろう?」
私は、『日常の中の不思議』を発見した。
すると、次々と雲について疑問が出てくる。
どうして、雲は色が変わるんだろう?
どうして、雲には色がついているんだろう?
元々、文章を書くのが好きだったので、どんどんプリントはうまっていく。
「普通なのに…不思議」
普通で、不思議な日常。
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