953人が本棚に入れています
本棚に追加
ーープルルルル、プルルルルーー
呆けている時に掛かって来る電話程、心臓に悪いものは無い。
不意を突かれた俺は若干仰け反った後、
電話に出る。
『慎吾!?今からM店来てくんね~?
連チャン中なんだけど先輩から呼び出し掛かったんだけど。』
電話越しにノブがイラついているのがわかった。
「いいよ。今制服だから着替えてすぐ行くわ。
何番台?もう先輩んトコ行っていいよ。」
ありがとうを聞いてから俺は電話を切って、家に向かった。
代打ちかぁ…。
そういやスロット打ったことね~なぁ…。
7揃えれるかな…。
知識も技術も無かった俺は、
将来とはまた違った、漠然とした不安を感じながらM店に向かっていた。
.
最初のコメントを投稿しよう!