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自動ドアが開いた瞬間、目の前で爆竹が炸裂したような感覚に包まれる。
耳をつんざく様な爆音に不快感を感じながら、
俺は紫煙の充満した店内に足を踏み入れた。
ーーー時代はスロット最盛期。
4・5号機のその爆発的な出玉と荒波は人々を魅了し、
幾多の成金と廃人を生産していた。ーーー
目が血走った路上生活に片足突っ込んでるようなおっさんや、
1日にして給料以上のドル箱を積み上げたサラリーマン達の間をすり抜けて、
俺は迷わずあるシマへと足を進めていた。
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