第一章

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「マジで!?凄いじゃ~ん! ウチらにもなんか奢ってよぉ~。」 キャバ嬢に軽く財布に見られつつ、 ノブが俺に話し掛ける。 「14000円が連続で出て来んだぜ!? マジ半端ね~から。慎吾もスロやりゃい~じゃん!」 ーー八代将軍吉宗。 1BIG711枚と言う大量獲得を可能にした4・5号機の中でも、 一際荒波を誇った爆裂機種。 BIG中に当選契機を引けば、1G連確定とゆう仕様は、 理論上、一撃万枚さえ射程圏内に捉える程の博打台だった…。ーーー 「負けたくないからやんねー。 てか、由香ちゃんここに埃付いてるよ?」 ノブを軽くあしらいながら、 俺は隣の女の谷間を射程圏内に捉える。 この頃はまだ、 この世界に引き込まれて行く自分を 想像すらしていなかった…。 .
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