1人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
「なぁ母さん、俺Z会始めたいんだけど」
『Z会?あんた小学生のときチャレンジやって長続きしなかったでしょ!』
「あ、いやあれは毎月のチャレンジでのはなちゃんの露出度が少ないからもう辞めるって言っただけで今回とは関係ないよ!それに俺受験生なんだし嫌でも勉強するんだからさ…」
『でもお金もけっこうかかるんでしょ?』
「いや、その辺の塾に通うより全然安いから!」
『でもチャレンジの方安いよね?』
…
………
……………
「あ、いや、あれだよ、量より質だよ!」
『質はともかく量って何なのよ!チャレンジの方安いし実績もあるんだからむしろチャレンジの方いいでしょ』
「え、それじゃダメなんだ!Z会じゃなきゃ!」
『何でよ!』
「ほら、あるじゃん、漫画。あれで受験生のやる気を出させておいて最後は奈落の底に突き落とす、らしいよ…」
ダメだ、バレバレすぎる、黙ってチャレンジをやるしか……
『マ、マジか!?』
真に受けたーーー母真に受けたーーー
「そ、そそそうなんだよ!Z会は親身になって考えてくれるんだよ」
『そうなのね…お母さん全然分かってなかったわ…もう一度確認するけどやる気はあるのね?』
「今回は本気だよ!」
言ってしまった、このセリフ。
最初のコメントを投稿しよう!