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小山田「更にお館様の命により真田信綱が水軍を率いて大井川を上って参ります。撤退するときは直ぐさま海に出ることができます。」
勝頼「念のため、駿河の残存部隊を召集した。明日には着こう。あとは山県達次第じゃが。山県が7000率いれば問題は無かろう。」
信玄の託した策とは即ち、勝ちが決まった、「中入り」である。
勝頼が家康をおびき出し、その間に山県と秋山が浜松城を落とす。しかも勝頼は何時でも戦わずして引き上げることが出来る位置にある。
中入りとは、戦の間に敵軍の本拠地を突く、という奇襲戦法である。
だがこの中入りは成功率が低く、唯一まともに成功したのは、桶狭間の戦いぐらいである。
小山田「しかし、かような中入りがあるとは。家康の血気盛んな性格を利用した実に巧妙な策です。」
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