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永遠亭―とは多分ここのことを言っているのだろう。しかし幻想郷とは一体?
「そしてこの子は「鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん・うどんげいん・いなば)」よ。あなたを助けてくれた。」
…れいせん・うどんげいん・いなば、か…なんて個性的で長い名前なんだ。
しかし、助けてくれたのは事実だ。礼は言わなければ。
「鈴仙さん…だっけ?」
「うん、さん付けはいらないよ。」
「えぇと、すまなかった。助けてくれてありがとう。」
ぺこりとベッドの上で礼をする。
「顔を上げて、それに困っている人を助けるのは当たり前でしょう?」
少し困ったふうに言っている鈴仙さ…鈴仙。顔を上げるが、鈴仙はまるで自分と目を合わせないように俯いている。
「なぁ、鈴仙?なんで俯いているの?調子が悪いのなら無理しちゃ駄目だと思うが。」
「うぅん調子が悪いわけではないの。あなた今調子が悪いでしょ?私と目を合わせると「狂気を操る程度の能力」が暴発しちゃうから。」
「能力?何だそれ?」
…シーン。
あれ?何この空気?
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