42人が本棚に入れています
本棚に追加
/65ページ
「ところで今日は何してるんだ?」
家賃も回収したところで雑談タイム。白状するとオレは優が大好きだ。学校でも優の人気は高い。だが、誰も優に告白する者は居ない。
その理由は一つ……完璧過ぎるんだ。
テストでは満点以外取ったことはなく、十段階ある通知表はオール10。ボランティアなど何かと表彰され、次期生徒会長にと教師が推薦する人材なのだ。
そしてオレが見る限りアパートでの一人暮らしも完璧にこなしている。この前お裾分けしてもらった肉じゃがは反則的に旨かった。
「今日?読書してたよ、ほらこれ」
そう言って優が出してきたのは某魔法学校の小説……だけど、
「でもオレが前に読んだのとは違うような……」
「あ、これ和訳してないから」
本場のでした……日本語皆無のオール英字。
やっぱり優は凄過ぎる。
ちなみに優は八ヵ国語をマスターしてるという噂があるが、オレは真実としか思えない。
.
最初のコメントを投稿しよう!