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さて、優に癒されたと同時にレベルの違いを思い知ったオレは隣の五号室をノックする。正直憂鬱だ。ここはオレの天敵が住んでるのだから。
「はいはい、どちら様ってチビ助か」
そう174cmの身長を持ち、黒髪ポニーテールの女性はドアを開け、オレを確認するなりそう言った。
この人は赤城 嶺(アカギ レイ)
去年の御影学園高等部生徒会長であり、今は御影学園大学一年生。
「嶺さん、その呼び方は止めて下さいって……家賃の回収に来ました」
「嶺様と呼びなさいって何回言ったら分かるのかしら?」
あー……うん、ホントめんどくさい。
「大体毎月毎月、カネカネってイヤらしい……再度調教し直す必要がありそうね」
誤解がないよう言わせてもらえばオレは一度も調教されてない。
「むしろ私に貢ぐのが下僕の義務でしょ?」
……早く解放されたい。
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