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「お早う、オリゲン」
「おはよう、ミス・リンド」
「おはようさん、オリゲン!」
「おはよう、ミスター・イング」
「お早う御座います、オリゲン君」
「おはよう、マダム・シューイ」
極稀に会う人たちに丁寧に挨拶を返しながら、少年はコンスタントに仕事を片付けていく。
そんな少年に、周囲の人間たちは温かな目を向けて微笑む。この自治体は、子供を皆で見守る傾向にある。そして、時には対等に。
だから。
オリゲンはこの国…便宜上はそう呼んでおく…が大好きだ。いつか自分も大人になるだろう、その時には、皆のような大人になりたいと思っている。
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