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薄暗い場所。埃が積もり、黴臭い匂いが立ち込める場所。
そこで僕は、殺す為だけに生きている。
否、殺す為の休息をとらされている。
否、閉じ込められている、と言った方が至極正しい。
この場所はいけ好かない。でもここにいる間は、殺すことをしなくても良い。だからここに居たい。ずっと居たい。
そして、もしここから抜け出すことが出来るのならば、ここから出たい。立ち去りたい。
その2つは、僕の切なる願いだ。
僕は、殺したくない。殺したくなんてないんだよ。
しかし、それは叶わぬ願い。確実に僕は殺めるだろう。殺し続けなければならないだろう。
なんと悲惨で残酷な生涯を送らなくてはならないのか。
『自分が何の「為」に生きているのか、僕には解らないよ』
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