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「うわぁ、満開だぁ…キレイだねぇ」
俺-朔耶は柚樹と二人で満開の桜並木を歩いている。
柚樹は俺の少し前を見上げたまま歩いたり、立ち止まったりを繰り返している。
頬を撫でる暖かい春風が心地いい。
「さっくーん、早く来ないと置いてくよー?」
柚樹がこっちを向いて俺を呼ぶ。
「へいへい…ったく、俺はゆっきり歩きながら眺めたいんだっての。ユズ、もう少し落ち着け」
そんな事をぼやきながら、早く早くと急かす柚樹の元へと歩を進める。
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