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昔、兄ちゃんが死んで天界が平和になってすぐに可笑しいと言うか、馬鹿馬鹿しいと言うか、とにかくくだらない都市伝説が話題になった事を覚えている
俺が師匠と出会い、一週間のサバイバル演習から帰ってきた時に生まれたみたいなんだ
その日以来、俺は街に出る度に必ず一人か二人くらいにある事を頼まれる様になった
特に若い男女や都市伝説を解明するマニアックな人から多かったと思う
その内容とは、、、
「ちょっと、、、ズボン脱いでくれない?」
みんな同じ事を聞いてきた
見せはしなかったが初めは何かの冗談だと思っていた
しかし、日に日にエスカレートしていき
最後には父さんと母さん、たまに姉ちゃん、そして師匠までもが、
「一緒に風呂に入らないか?」
と言い出す様になった
当時はまだ幼かった俺だから、今言うのも恥ずかしいが何の抵抗もなく一緒に入った時期はあった
ここまで来たらさすがに幼い俺でも何かが可笑しいと感じた
ほんと軽くトラウマになりかけるくらいまで
そして、ある日
俺はまた「ズボンを脱いでくれないか?」と頼まれた時に意を決して聞いてみたんだ
最近覚えた言葉も使って
ソル「なんでみんな同じ事を聞くの?それってセクハラって言うんだよ?」
と、、、
そしたら、またみんなから同じ答えが帰ってきた
「だって、尻尾を見てみたいから」
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