第一章・―そんな妖怪、知らないよ―

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 そこで山崎さん自身、身の危険を感じ、同時に家族にもこれ以上の迷惑はかけられないという事で、事務所のドアをくぐったという次第だったそうだ。  果たして一体誰がそんな嫌がらせを始めたのか?  蔵で恋文を見付けた日から、嫌がらせの類が始まった事から、原因は分かっているようなものだ。  事件解決に着手する前から既に、四夜と五夜の二人は文車妖妃などという、見た事も聞いた事もないような妖怪を引っ張り出し、いつも以上にだらけているのだ。
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