第二章・―恋文―

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 とにもかくにも事件の内容をきちんと、それこそ詳しく知らないといけない。  という二人の無謀な意見から、結局俺達は依頼人の許可もなしに、山崎さん宅に乗り込む羽目になってしまった。  毎回毎回思うのだが、やはりこの人達は色んな意味で、常人が持つ常識というものを超越しているように思う。  並の常識を持つ人間ならば、というか探偵という看板を背負っている人間ならば、普通はこんな目立つ事はしない。  事件が起こるからには、それが起こり得るそれなりの事情というものがある。
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