第一章・―そんな妖怪、知らないよ―

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 そんな二人を横目で静かに観察している俺、悠人(ゆうと)は、ある事件がきっかけでこの二人に助けてもらい、探偵事務所で助手をするようになった。  そう、普通に見れば物好きの部類に入るかも知れない人間である。  だけど、この人達は面白い。何がと聞かれても、あまり上手く説明出来ないところはあるけれど。  血は繋がっているが、物凄く非現実な存在な兄弟を持っている彼らは、非常に面白い。  通常ならばあり得ない筈の非現実を真っ向から受け止め、のほほんとした顔で接していくのだ。
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