第一章・―そんな妖怪、知らないよ―

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 この人達は実に、今まで俺の周囲にはいなかった類の人種だ。  それに、そんな事を抜きにしたって探偵事務所で働くのは面白い。  毎日が新しい発見の連続で、特にここ最近、妖怪だなんだの事件に絡むようになってからは、この事務所に所属出来た事を神様に感謝するくらいの勢いだ。  まぁ、これを言えば二人に怒られるから、俺だけの秘密の心境なんだけど……。  とにかく、これはこの探偵事務所に舞い込む不思議な事件の話である事は間違いない――。  そして今日も一つ、この探偵事務所に不思議な依頼が舞い込んだのだ。
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