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――――――――――――――――あれ?蝶??不思議だなぁ。淡く光っている。でもキレイだなぁ・・・・・・どこにいくのだろう?
青年はその蝶の行方を追った。
そして――――――――――――――
「こ、これは人間ですよね?」
「……そう、にしか見えんな?」
「妖怪ではないよな?」
数人の男がその人間らしきものを囲んでいる。
境内の木の幹に、淡い光に包まれ横たわっている一人の少女。
髪は綺麗な艶のある栗色の少年と間違えそうな位の短さで、いや、それ以上の短さで、着ている服は異国の物であろうか、やけに薄くひらひらしている上にごわついた羽織を羽織っている。
耳には銀色に輝く宝石だろうか?小さな欠片が埋め込まれている。
数人の男達は何よりその顔の美しさに見惚れた。
色は白く、まつ毛は漆黒で長い。唇はやけに艶がいい。
それに微かに甘い匂いを匂わしている。
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