新米ハンター

2/11
前へ
/113ページ
次へ
村の火災から一週間が過ぎていた。幸い火災の傷跡は浅く復旧作業が進み村は戻りつつあった。 「よし! カイジ! そっち持ってくれ」 「はい」 復旧のためカイジとサンは長い柱を持つ。 「しかしアレだな、まさか俺達の家が一番被害が大きいというのは………」 「そうですね、まるでサンさんの家を狙っていた様な感じですね」 「カイジ、ソレは違うぞ! サンの家じゃなくてもう俺達の家だ。それにサンでいいぞ、まぎらわしいしお前がラカンタ村に来て一週間になる、今まで何があったか分からないがもう少し俺に親しんで来い!」 カイジは少し照れ臭そうに「はい」と言う。 カイジはサンの家の一室を借りて過ごしてた。 「そういえば村長に挨拶するの忘れてたな、このところ忙しかったし」 カイジはサンと一緒に挨拶に行く。 「よう! 村長元気してるか? もう歳何だからあんまり無理するなよ」 「ふむサンか、そちの方こそ家は大丈夫か?」 「おうよ! こっちは難とか終わりそうだ。そっちの家は復旧終わった様だな」 「その子が例の子か?」 「あぁ! カイジって言うんだ」 「カイジと言います、よろしくお願いします」 「ふむカイジというんか、こちらこそよろしく頼むよ。ところでサン、御主ハンターとしてまた村のために働かんか?」
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!

99人が本棚に入れています
本棚に追加