はじめの一歩

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僕は人生で2つ目の難関 ニ次審査の事で頭がいっぱいだった 会場は大阪府内だったが 僕の住んでる町はとても田舎で 会場へは電車を乗り継いで行く必要があった ニ次審査当日は家族は連れて行かない そう決めていた またカッコ悪い姿は見せたくなかったから グランプリを取る姿だけを見せたい 余計な心配はかけたくなかった 「なんで行ったらあかんの~?」 もちろん 母と涼平はだだをこねた 困ってた僕を助けてくれたのは父だった 「徹平もおまえらが付きっきりやったら 変にプレッシャー感じるやろ 父さん達は今回は離れて見守る番や 徹平の事信じよう」 父さんありがとう! 「俺は一人でもやれるよ」 母さんも涼平もそれで納得したようだった 連れて行かれんくてごめんな でも絶対最後まで残ってグランプリ取ってみせるから 見といてな! あの頃の 僕はただただグランプリを取ることしか考えてなかった
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