はじめの一歩

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「おっタメやん よろしく~ なんて呼べばいい?」 「小池徹平って言うから 何て呼んでもええよ」 「じゃあてっちゃん てっちゃんは何でジュノン受けたの?」 何で? 僕は何でここに来たんだろうか ちゃんと考えたことなかったな 意地?プライド?違うかな 何て言ったらいいのかわからず そのまま黙り込んでしまった 「俺はなハリウッドスターになんねん」 彼はひとりで語りだした キラキラ目を輝かせて 自分の夢を僕に教えてくれた 人は自分の夢を話すとき誰だって妄想するだろう ああなって こうなって こんなことがしたい そんな事を考える時は なんだかとっても楽しくてわくわくする そうだみんなわくわくしてるんだ ここに来ることで夢への一歩を踏み出してるんだ 初めて僕がみんなと違うのはこれなんだって気づいた
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