はじめの一歩

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僕はこの2次審査も無事合格 その後の審査も次々に合格した そして明日最終審査が行われる 僕は夢を実現しようと必死で頑張った 最終審査の会場は東京 本番は母が着いてくる 賞を取る姿がやっとみせられるかもしれないのだ 「徹平あんま頑張りすぎても駄目だよ 少しはリラックスしないと」 「平気や 好きでやってるんやし」 僕は最終審査で大好きなギターを披露する 大阪のストリートライブで見たことがあった コブクロさんの曲だった 最初は父がファンだったけど コブクロを好きな父を見て 僕もつられて好きになった 彼らは今はテレビに頻繁に映っていて 遠い存在になってしまった でも僕もコブクロさんのようなギターリストになりたかった 僕は昔から父がやることを 真似する癖があった 本当はお母さんっ子なのだけど 父は僕から見て尊敬できる人の分類に分けられていた 小さい頃はどこにでも着いて行って離れることがなかった 男の子は誰でも父のカッコイイ所を真似したがるものだ 利き腕が左になったのも父の真似をしてたから 母には怒られたけど 当時は左利きの父がカッコイイと思っていたのかもしれない
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